2007年10月24日

ぼろぼろジンジャー(^_^;)。ACL準決勝第2戦、浦和レッズvs城南一和を観終えて呆然と動けなくなっていた、出張前のワタシ。

 明日の早朝から秋田に出かけなきゃいけないのにこんな時間にこんばんは、らっきーです。 今日は更新というよりは、この気持ちを如何せん・的な感じで書き残しておくだけのエントリなのでサッカーに興味のない方々はどうぞこの辺でさようなら。 次回更新は土曜日の予定です(って言い切るな・笑)。

 AFC Champions League semifinal 2nd leg: 19:30 kick off (Saitama Studium 2002)

  URAWA REDS 2−2 (total 4-4)  Seongnam Ilhwa Chunma
     ※Urawa Reds win 5-3 on penalties

 言葉にするとたったこれだけの試合。 時間的にも、たかだか120分とちょっと。 なのに私は今まで、こんなにTVで観ていて疲れた試合を知らない。 スタジアムに居た3年前のJチャンピオンシップ第2戦(vs横浜FM)よりもずっと疲れた。 そして震えた。 相手の力が明らかに上だと、認めざるを得なくてホームでの失点に怯えていた。

 水曜の夜なのに真っ赤なゴール裏。 浮かび上がる白い「We are REDS!」の文字。 気持ちが悪くなるほどの動悸と胸の震え。 キックオフ。 走る走る。 チャンスが多い。 すぐ敵にカード。 最初はシトンのゴールに喜んでいた。 前節の千葉戦で、走り回る相手には慣れたつもりでいた。 地獄の連戦から中断期間も空いていたし、自分達の動きが止まるまでに敵の息の根を止めるつもりでいた。 1−0ハーフタイム。
 後半の早い時間、お約束の失点。 イタマルとかいう怪我みたいな名前の奴にきっかけを作られる。 振り切られている坪井。 平川が中で詰めているけれど防げない。 第1戦で2−2だからココでは1−1でも我々が通過できる、けれどこのままでは終わらない予感。

 どんどんボールポゼッションが落ちてくる。 城南は身体の強い選手が多い。 そして動き出しが早い。 こぼれ球の落下点に入り込むのは黄色い選手ばかり。 Jのどの試合よりも怖い、押され続ける展開。 そして、逆転。 目の前が赤くなる。 このままでは終われない。 強く願えばきっと。 パスが繋がらなくてもトラップが脚に付かなくてもホームの芝で滑っても、きっと追いつけると信じて観続ける。 そしてわずか4分後、願いは叶えられる。 2−2。 アウェイゴールルールがあるから、これ以上の失点は死を意味する。 それなのに、画面は都築の守るゴール付近しか写さない。 重畳攻撃。 必死で跳ね返すのにその先はまた黄色。 どんなに叫んでも、願っても時間は過ぎてタイムアップの笛。 アウェイもホームも2−2。 延長戦だ。

 アウェイチームが1点取ればほとんど終わってしまう延長戦の前後半15分、それまでも立ったり座ったりしていたけれどついに身体を起こしていられないぐらい体調が悪くなる。 とても熱っぽい。 多分、いま私の顔はチームと同じ色だ。 寝椅子に横たわり、タオルケットとこの前ひなたに干した布団を被って観続ける。 今までのどんな試合も記憶にないほど攻められ続ける。 せっかくのチャンスの芽は無情にも自分達の動けなさから萎んでいく。 坪井が敵FWへ決定的なプレゼントパス。 思わず浴びせる罵声にも力は無い。 本当の本当に最後かもしれない、惜しいチャンスが2つ3つ。 流れは変わらない。 試合は動かない。 ただ時を示す数字と黄色と赤の影だけが動いている。 延長前後半終了の笛。 ポゼッションは75-25ぐらいだろうか、とふと思う。 城南は宗教絡みの背景を持つチームと各所で敬遠されているらしいけれど、我々が苦しい時に祈るのはこの言葉に対してだ。 We are REDS. コールがスタジアム中に響く。 とても良く知っている種類の、超現実感。


 PK戦。 もういい、と思った。 よく頑張った、これなら勝っても負けても納得できる。 よく戦いよく凌いだ。 心からそう思った。 だから私はオシム監督の真似をした。 居間を離れ、灯りの消えた自室に入る。 閉めたドアにもたれて崩れるように床に座り、目を閉じて耳を澄ます。 TVの音声が遠くに聞こえる。 どうやらホーム側のゴール裏らしい。 ざわめき。 声援。 私はもう動けない。

 1人目はウチが先か、ロビーのようだ。 彼ほどの名手が外すなら仕方ない、と思いつつ聞いている。 大歓声。 この気持ちの強さは凄いなぁ、と改めて感心。 GK都築を応援し、敵を威嚇するサポーターの声援。 笛の音。 あぁ惜しい、とがっかりしたように響く声。 きっと都築は飛んでいるんだろうな、と思う。

 2人目は誰だろう、シトンみたいだ。 リーグ戦で外した3回、いや4回か、のPKシーンが頭を過ぎる。 あぁこんなに早く彼なのか、誰が決めたのだ、と思いながら頭を抱える気力すらない。 笛。 大歓声。 GKが交替したようだ。 相手キッカーの名前は聞き取れなかったが、祈りを捧げています・とアナウンサーが言っている。 私も暗い部屋の中で祈る。 飛べ、都築。
 …ものすごい大歓声と共に「止めた〜」の声。 何かの存在を感じるのはこういう時だ。 勝たせる。 というか勝つ。 みんなで。

 でも私はもう動けない。 3人目以降の誰が外すシナリオも容易に想像できる。 もう立てないはずの阿部勇樹は気力で蹴っていたらしい。 歓声がどんどん大きくなる。 ここでもう1人止めてくれれば次が失敗しても、と後ろ向きなことを考える。 続いて聞こえる嘆声が、その希望を打ち砕く。
 曲りなりにもPKに分がありそうなのは最初の3人まで。 4人目は誰だろう、と思ったら永井雄一郎。 あぁ大丈夫か、と動悸が激しくなる。 プレッシャーに強そうなタイプじゃないのに。 笛。 手を組んで祈ることすらできなかった。 もう、腕を動かすことすら辛かった。 大歓声。 次が外せば勝てる、と実況が言う。 そんなにうまくはいかないだろう、と思いながらじっと耳を澄ます。 わずかな落胆の声。 4−3、と淡々と告げる声がする。

 さあ5人目、決めてこの地獄に別れを告げられるキッカーが居ただろうか、と考える。 気持ちは強く、手足は冷静な選手が残っていただろうか。 呼ばれた名前は平川。 心底、驚く。 指名か、と瞬間思うがそんなはずはない(断言)。 志願したのか、この大舞台を。 それなら我々は彼に賭ける。 しん、と静まり返ったスタジアムに笛の音が聞こえる。 目を開けても見えるのは暗い部屋の中。 大歓声。 決めたーっ、とTVが伝えている。 よろよろと立ち上がり、ドアを開けて居間へ向かう。 震える手で、ダンナとハイタッチする。 観てなさいよ、と呆れ半分に言う彼の強さに、脱帽。

 後で観たそのPK戦の模様には改めて心震えたけれど、正直その時にはもうどうでもよかった。 いつもの椅子にへたりこんだまま、しばらく動けなかった。 私が熱心な浦和サポーターであることを知っている同じサッカー好きの友人達から次々とおめでとうメールが届いている。 まだ決勝に進んだだけだよ、と今なら思う。 でもそれは、何と苦しい戦いの末に得た結果だったことか。

 喜びの赤い渦が揺れる画面を観ながら、ただ呆然としていた。 初出場で得たファイナリストの座。 こんなに怪我人ばかりの我々。 すぐ日曜に迫っている、リーグ名古屋戦(何ヶ月も前からチケット買ってあって観戦予定)。 2週間後には決勝第1戦、イランかUAE(多分イラン。今日の深夜に相手が決まる)。 第2戦、最後の最後となる試合の間に挟まれているのはJの強敵フロンターレ。 もうどうして良いか分からないほどの過密日程が再びやってくる。

 でも獲りたい、ここまで来たらどちらも獲りたい。 正念場を迎えてこんなにボロボロで、でもこんなに求められて愛されて戦っている、我らが赤いチーム。 唯一世界に誇れるとずっと言われてきた、サポーター達の中にいつも輝いている、赤い宝石。 首にかけたタオルマフラーを外しながら、試合中あれほど辛かった熱がすぅっと引いてきたのを感じている。 そうか、闘っていたんだ私も。 自分の分だったんだ、と今頃気付く。 分からないものだねぇ。


 というわけで今日の一曲はThe Style Councilの"Shout to the Top"。 もうココまで来たらトップを目指して叫び続けるしかない。 聞こえようと聞こえまいと、私は叫び続ける。 我々は、叫び続ける。

 …5時起きで準備して出かける予定。 それじゃ、無事帰ってくるまでさようなら。 大丈夫、旅行中には叫ばないから(それタダの変人・笑)。
 あ、ちなみにタイトルの由来はKirinのペットボトル飲料である「Diabolo Ginger」。 いわゆる企画モノで、電車の広告からして気になってたので発売されてすぐ飲んだらジンジャーの舌を刺し鼻に抜ける香味が印象的で、大好きになった。 んだけど、最近もうあんまり見かけない。 なくなっちゃう前に、と1箱Web注文をした奴が今玄関に置いてあるので、さっき一人で乾杯してた。 明日旅行じゃなかったらアルコールなんだけどね(気分は充分ハイですはい)。 ばいびー(^_^)/~~~
posted by らっきー at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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