2007年11月13日

不自由ライダー。狭き門より入れ、と聖書は言うけれど様々な制約という名の荷物を抱えたままの我々はただ手探りするしかないのだ、何を捨てねばならないのかと。

 こんばんは、ロングお仕事を乗り切って生還したらっきーです。 どうも忙しいと非寛容になってしまうらしく、元々エレベーターに他人と乗り合わせるのは嫌いなのだけれど帰りに1階の郵便ポストからホール(小さなエレベーター2基と、反対側に荷物用大きなエレベータが1基ある)へ歩いてきたらちょうど若い兄ちゃんが小エレベーターに乗ってまだドアが開いていたのだけれど、何となく一人で乗りたくてそのまま会釈して反対側に隠れてやりすごしてしまった(^_^;)。

 そしたら罰って当たるもんだなぁ、彼が上がっていったのを確認して上行きボタンを押したらもう一人学生さんと思しき男の子がやってきて、大エレベーターの前へ行ったわけさ。 最初はそっちの方が早く来そうだったんでボタン押したんだろうけど、結局私が待ってた方の小エレベーターが先んじたので彼がふっとこっち向いたんだよね。

 あたしゃ常々「別系統のエレベーターボタン(この場合、小2基は1つのボタンでコントロールされていて大エレベーターは別)を2つ押すヤツは死んでしまえ」と密かに思っているので(剣呑な)、思わず首を回して彼が大エレベーターの待ちボタンを押したかどうか確認したわけさ(まぁ押してあるのは大体分かってたんだけど)。
 …そしたら伝わったんだなぁ、こっち来かけてた彼がピタッと止まって、自分が呼んだエレベーターの方へ戻ってしまったのさ。

 小さなエレベーターに一人で乗って上がっていきながら、アタシ何やってんだろう、と落ち込んだよ。 そんなつまんない事で一人の男の子を嫌な気持ちにさせちゃったんだろうなぁ、と反省しながら自分の階で降りたら向こう側は遥か下で止まってて、じゃぁ結果的には同じ箱に乗られなくて良かったのか、と思ってしまってまたそういう自分がイヤになる。 なんか神経症的な時間を過ごしてしまったぜちきしょー(そもそも、最初の兄ちゃんと一緒に乗っとけば良かったのだ。割とハンサムっぽかったのに・笑)。


 でも実は、今朝はとっても快調だったのだ。 まずは、起きた時から天気が素晴らしかった。 あぁ、早起きしてたら朝焼けがさぞかし綺麗だっただろうに(それでも今週から15分早く起きるようにはしているのだけれど、さすがに5時台でないと朝焼けまでは捕まえられない)。 朝晩の空気が少し冷たくてお昼はあったかいので、電車通勤者としては着ていく洋服に迷うのだけれど、今朝は久しぶりにランズエンドの厚手でかっちりしたシャツドレス(ちょいとスーツ風)を着てみたら何となく気分がぴったり来て働く気満々だったりしてたのだ。 駅から歩いていても幸せ、だったのに。

 しかも午前中のお仕事はとっても余裕だった。 こっそり白状すると、お客様の数が普段の半分だった(その分、一人ひとりにたっぷり時間をかけてお話ししたからそれほど遊んでる暇は無かったのだけれど。しかも早い時間にぽんぽん並んで入ってたから途中までは結構焦ってたし)。
 一人お客を送り出し、画面に向かってキーを叩いていると隣で働いてた常勤Eさんがひょいっと顔を出したと思ったら、「らっきー(仮名)さん、こちらがこないだお話しした**高校出身の方です。他科同業で前から存じ上げてたんですけど、今日はお客様としていらして頂きました」と言われる。 後ろに小柄な女性がいらして、私に向かってぺこっと頭を下げたので慌てて立ち上がり、御挨拶をする。 そう言えばこないだ一緒に食事した時そんな話を聞いてたなぁ、ウチの高校の後輩を一人知ってる、って。

 はじめまして、私36期なんですけど、あなたは? と訊いてみる。 44期です、という答が返ってきてうへー・となる(若いなぁ)。 何しろ、うちの妹すら40期なのだ。 もちろん誰一人知らない(^^;)。 でも、紛う方なき故郷のアクセントが何だか懐かしい。 しかも、その口で「随分こっちの言葉になっちゃいましたけど、今でも**弁が出たりします」とおっしゃるので笑いをかみ殺すのにほとんど全神経を集中してしまったよ(ごめんなさい)。

 「大学もあちらでしたか?」と訊いてみると長崎だったとのこと、ただし卒業してからしばらく郷里で働いていらしたらしい。 なるほど、ワタシもそうしていればもっと立派なバイリンガルになれたかもしれなかったのね、などと思う。 が、元々mother tongueが下手で子供の頃から友達との会話に馴染めなかった(意味すら分からない言葉もあった。ウチ母も祖母もそれぞれ他県出身だからなぁ)私のこと、下手すると更に何だか分からない地口のヒトになっていたかもしれない。 まぁ東京ジモティのダンナに言わせると、「アナタ実家と電話してると変なアクセントになってるよ」らしいので素質はあるのかもしれないけど(^^;)。 バイリンガルというかセミリンガルだね(どっちも中途半端・笑)。

 お昼ご飯代わりのマイクロダイエットを片手に戻ってきて、長めの昼休みにせっせとお手紙書きをしていた。 縦型ブラインドの隙間から秋の短い日を真っ青に染める美しい空が見える。 ランチブレイクと思しき人々が楽しそうにそぞろ歩く銀座中央通りをしばらく眺めてからお仕事再開。 最初のヒト、前任者からの引継ぎで初めてお話しするんだけどいきなり人生の分かれ道・的な相談に巻き込まれる。 えっとどういう風にお話聞いてるんだろ、というところから調べないといけない。 おーい、午後は一人10分ですよー(^_^;)。

 …あそっか、それで時間がどんどん押してって他にもそういうヒトが3人ぐらい居たのがいけなかったんだ(^^;)。 結局19時前に最後の方にさよならって言って、そこからあと3冊お手紙を、と思ってたら未決書類の箱が時系列間違っててもう1冊途中から出てきてうひゃー・だった(T_T)。 結局そこから色々やってたら事務のヒトがやってきて建設的な会話になって、お客様への案内事項の改善案なんかを話し合ってつい熱くなってしまい、どんどん減っていくスタッフの数に反省してお手紙書きに戻って8時過ぎに上がってきた。 あぁ火曜日って辛い(^_^;)。 とゆーか腹減った(時間なくて朝も昼もマイクロダイエットだった)。


 そんな、お仕事に明け暮れた一日を過ごしながら心の底では明日を怖れている。 実はこの1週間が今年一番大事なのかもしれないなぁ、と駅の階段を下りながら考えていた。 ACL初参加だ、と盛り上がったあの日から半年、どこをどうすれば立っていられるのか分からない崖の上で、これから死闘を演じることになる相手を待っている。 どちらかが蹴落とされないと終わらない、最後の戦いの相手は中東の裕福な国から既に数日前にやってきていて我々がやったように合宿などをして練習している、のだそうだ。
 同じ国内サッカーを応援する者なら皆で盛り上げて、と0.1%でも数字を取りたい生中継局が言えば普段からウチの名さえ出しゃ売れるとばかりに小さなネタで大騒ぎする雑誌やスポーツ新聞が普段の論調とは逆に頑張れ頑張れと、あぁ煩い、黙れお前達のチームじゃない、満身創痍で断崖絶壁の上に立っているのは我々なんだあっち行ってろ。

 と思うのだ。 あぁ、こんな精神状態でどうやって明日の本番を迎えられるだろう。 神様仏様何か様、もしも明日どんな事態が起こってでも我々が勝てたなら、どうぞ私の寿命を10年持って行って下さい、と半ば真剣に願う。 その願い聞き届けられたり、と声がするベタな展開を、馬鹿げていると知りつつも本気で願ってみたりする。
 それが我らファナティック。 好きでいることに理由などない。 探そうとも思わない。 ただそこにあったから胸揺さぶられ心震わせられたから。 'Cause our blood would be red forever.


 なので明日の夜までは私は普通に過ごすのだ。 そして短い死を生きる。 緊張と爆発と弛緩と、願いと諦めと再起に祈る。 何が起こっても外の世界は変わらない。 ただ私の内部が赤く溶けていくだけだ。 それは多分、触れると痛いざらざらの感情。 針の赴く先が歓喜であろうと落胆であろうと、一杯に動くその瞬間できっと私は10年分を生きるだろう。 惜しくない、また時折この断崖に立てるなら。


 今夜の一曲は打って変わって脱力系、御存知奥田民生の「イージュー★ライダー」。 音大生は数字を呼ぶ時音名で表すのだ、と聞いてから何十年も経ったけれど、最初にこの曲名を聞いた時にはやっぱり意味が分からなかった。 あの有名な映画、自由を求めた故に理不尽な悪意に晒され最後は撃たれて終わる、を私は実際観たことがない。 ただ、子供の頃から好きだった歌い手がそれをモチーフにした曲を作っていたので意味も分からぬままライナーノーツを何度も読んだ。 タダの洒落だと思っていたタイトルに、一種通ずる雰囲気を感じるようになったのはつい最近、自らがイージュー(E…ハ調の第3音すなわち3…×10)世代を通り過ぎてからではなかったか。 F×10=そうか、不自由世代なのだ今我々は。 何となく、変な納得。


 また夜更かしをしそうなので、とにかくベッドに入って目だけは閉じてみることにする。 この記念すべき日に仕事をせずに済むのは有り難いけれど、どっちにせよお仕事絡みでやる事は山ほどあって、本当は無駄にできる時間なんかほとんどなくて、でもいいのだ、無駄のために多分生きているのだ少なくともこのワタシはそれでいいのだ(本当にいいのか・笑)。

 というわけで本当は「錯乱」カテゴリを作って入れたいこの変な文章を明日笑うために今夜はこの辺でおやすみなさい。 あぁ本当に、赤サポ連中で今夜安眠できるヤツが居たらお会いしてみたい(>_<)。
posted by らっきー at 23:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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