2007年11月25日

Welcome to PERSONAL hell. 浦和の敵は浦和だと使い古された言葉より前から我々の敵は我々自身ではなかったか。祭りの後、あるいは後の祭り。

 あー負けた負けたっ(いつ以来の始まり方かしらん)。  昨日行われたJ1第33節浦和レッズvs鹿島アントラーズをスタジアム観戦に行き、Jリーグ2連覇の感激を肌で感じて来よう、 といそいそと出かけて帰りは唇を噛み締めながら言葉少なによろよろ歩くことになったらっきーです。 ちっきしょー、完敗だったよorz。

CIMG4976 浦和美園駅の出口。 ACL決勝の時に飾られた各種ポスターや旗や掲示はホーム最終戦の今日まで残してある、 と伝えられていて事実駅じゅうが真赤だった。
CIMG4978 駅からスタジアム(写真左手奥)までゆっくり歩いて10分ちょっと。 歩道橋の横断幕ではないが、正にこれが浦和だ。
 今年も最後の数節は"All Come Together"が合言葉で、皆が力を合わせて勝ち取ろう、という意味だと思うのだけれど、 キックオフ1時間半にこれだけ多くの人がスタジアムをめざしてぞろぞろ歩いているのを見ると 「いやぁオールカムトゥゲザーって言われたから皆本気にして来てみればこんなに集まっちゃったじゃないかぁ(^_^;)」 という笑い話に仕立ててもいいぐらいだと思う(すごく混んでた。いつも以上だったよ)。

CIMG4981 CIMG4979 (写真左)分かりにくいが、左端のおじさん達が立ってるところに 「」が隠れている。もちろんスタジアム方面。(写真右) その辺のお爺さんが普通に腰に巻いてるBoysトレーナー(コアサポーター集団が独自のグッズを作って販売している。 ややアングラ寄りだがカッコイイ)の裾の部分にも"WELCOME TO RED HELL"と書かれている。

 実はこのセンス、本日の対戦相手のアントラーズと似ているのだった。 キャツらは田舎の珍走団みたいなものだが(失礼・笑)、 有名な応援チャントの1つである「Max Volume」の歌詞には「アントラーズ、アントラーズ、奴らを血の海へ」 というくだりがあって小学生の子供も真剣な顔をして歌っているのだ(PTAも気が気でなかろうとは思うけれど)。  一応我々のことは敵としても尊重して下さっているらしく、 年に一度の鹿島スタジアムでの対戦時に時折掲げて下さるビッグフラッグや大きな横断幕は大真面目でその心意気は買うけれど、 正直滑ってることが多くて失笑モノだったりするのが悲しくもある(笑)。 今までに一番笑ったのはゴール裏一杯に出ていたビッグフラッグで、 選手たちの顔が赤の地色に黒一色でお洒落に染め抜かれた堂々たる旗だったのだけれど、 黙ってピンと張っておけば格好良かったのに歌いながら左右に揺らすもんだから、右と左でタイミングがズレちゃって選手たちの顔が波打って 「千円札を折って正面から見ると肖像画が大笑いな顔に」というあの遊びそのままに(ごめん、おなか痛くなるまで笑った)。 あと、「No Antlers, No Infight, No Life」という旗も(あのねぇ、普通は3つ並べちゃダメなの。 インファイトってのは鹿島のコアサポーター集団なんだけど、この時も我々は「何アレ、アントラーズもインファイトも要らないって事でしょ? ぎゃはははは」と大変堪能させて頂いたのだった(^_^;)。

 何より変だなぁって思うのが、キャツらがこの旗を出すタイミング。 明らかに味方の選手を鼓舞するために出すんじゃなくて、 試合前に我々サポーターに向けて出してくるのだ要らん旗を(これは彼らに限ったことではないけれど。 でも少なくともこないだ関係ない試合で我々と敵対する内容の旗を嬉々として掲げていた馬鹿どもよりマシな対決姿勢ではあるのでそれが彼らの流儀ならまぁ受けて立っても良いけれど、 って感じだ)。 愛する選手たちへの応援より敵サポへの示威が先だなんて本当に変わってる、わよねぇ(と我々からすれば不思議)。

CIMG4988 さぁホームだ行こうぜ浦和レッズ!・という横断幕が掲げられたスタジアム。 しかし実はここまで今年ホームで2敗しているがアウェイでは負けてないんだよねぇ(縁起でもない)。
CIMG4990 CIMG4995 本日の御席はS席ホーム側メインアッパー。先月の名古屋戦より良い席だ (イイとこで観たかったから取ったんだよ、とダンナ談。はいはい感謝)。

CIMG4996 CIMG4997 (写真左)鹿のみなさん。(写真右)おなじみ北ゴール裏。 今日はビッグフラッグとかスタジアム全周コレオグラフィー(王冠模様)とか気合入ってたよ。
 実はこの後、一大事が発生してしまったのだ。 朝晩は結構寒い、 と天気予報で言われていたので真っ赤なフード付きダウンコートを着て行ったのだけれど、 デジカメをポケットから入れたり出したりしていて何かの拍子にひょいっと立ち上がったら膝の上からつるっと滑り落ちて前の席の下までコンクリート敷きのところを思いっきり落下、 ガンッという音がして着地(Y_Y)。 うあー壊しちゃったかもっ(>_<)。
 慌てて電源を入れてみる。 英語表示で使っているので"Camera stabilizer is not available."という表示が出て終了、撮影画面にまで行かない。 あぁやっぱり壊しちゃった(涙。 というか今日写真撮りまくる日だったのにどうするんだ。縁起も悪いし)。

P1030909 P1030919 仕方ないのでダンナが撮った写真を借りてきた。(左) バックスタンド全体を使う巨大な王冠のコレオグラフィー。 一番下の白いダイヤ型3つの部分は日光を反射してきらきら虹色に光る素材で、夢のような美しさだった。(右) その時のゴール裏とオーロラヴィジョン。TV組の皆様にもお楽しみ頂けたかしらん(そのためにやってるわけじゃないけど)。

 さて試合開始。 相変わらず身体が重そうなのは仕方ないか、でも本当に前後で攻撃ラインが綺麗に分断されている。 7−0− 3って感じだ(ちきしょー鹿め鬱陶しいマンマークしてくるなぁ)。  しかもウチの最終ラインは闘莉王が居るにも関わらず何だかハイバウンドの処理がおっかなくて初っ端から肝を冷やす。  って主審がまた舞い上がってるのか何だか知らないけど前半7分ぐらいでカード出すし!(悪い予感)。
P1030923 ハーフタイム。何とか凌ぎ切った、 という感じがするのもいつも通りか(^_^;)。
 実は前半のうちにアントラーズは新井場が2枚イエローを貰って退場になっているのだけれど、 数的優位を感じさせないサッカーに終始しているようにも見えて何とか後半立て直してくれないものかと思っていたのだ。  平川が接触プレイで意識ピヨピヨのまま担架で退場して行っちゃったのも堪えた。 オーロラヴィジョンが他会場の試合結果を伝える。  3位のガンバはヴィッセル相手に1−0リード、得点者は前半40分に播戸、という画面に溜息が漏れる。 いや、まだこれからだ。  がんばれ神戸、いや、がんばれ我らが浦和レッズ。
P1030924 コレオグラフィーの時(2枚前参照)を思わせるような3色デカ旗。
 本当に重要な時でないと3枚揃うことのないこの旗を見ていて、 我々のこの試合に賭ける思いが決して薄いものではなかったと再確認できたのだけれど…。 その後の事情により、 この日の写真はこれで最後である。

 後半開始。 何か手を打ってくるかと思えたのだがオジェックは動かないことを選択したらしい。  ピッチでは相変わらずの展開なのだが、少し我々にもチャンスが回ってくるようになった。  何しろ敵は点を取らないと優勝の可能性が消滅してしまうのだから必死である。 1人少ないことを感じさせない怒涛の攻め上がりと、 我々のカウンターに対処して中盤で弾き返す動きを何度も何度も何度も繰り返す。  いつ落ちるかと思われてきた運動量はさすがに試合開始時ほどではないけれど、ついに我々が組織だった動きで彼らを凌駕することはなかった。

 ほんの少し、スタジアム全体の集中が途切れた瞬間に失点。  ピッチ左端から放たれた鮮やかなミドルが都築の手の届かない弾道でネットを揺らし、危機を感じ取って声を枯らしていた我々を黙らせる。  あぁ、やられた。 5年前のナビスコカップ、小笠原の一撃が井原さんに当たってゴールに吸い込まれていった時のことを思い出す。  必死に振り払おうと周囲のコールに合わせながら、改めて鹿島の怖さを思う。 チームぐるみ本気になった時の、 昔懐かしいアントラーズの怖さを。

 しかし先制されれば別チームのように動きが良くなるのもまた今季の我々だ。 大丈夫、 ここ数年で2点のビハインドを追いついた記憶が3回もあるのだ、それに比べればまだたった1点ではないか。 事実、 失点後は鹿島も気持ちが守りに入ったと見えて、明らかに我々のチャンスが多くなってきた。 前半と同じように、 またピッチのこちら側で試合が展開し始める。 目を凝らし、耳を澄ませて時に手を振り歌いながら時に静かに戦況を見つめる。 大丈夫、 時間はある、まだ。
 攻めてはいるのだ。 ただ、何かが足りない。 肝心なところで前へ果敢に出ていく、良い意味で無鉄砲な駒が居ない。  徐々に残り時間が減って、今季絶望の状態であったはずの小野伸二が何とか間に合って投入されて、 とても良いパスや何気ないスローインには大変期待させてくれるのだけれど、そこからが繋がらない。  ワシントンは自分が何とかしようと焦るから、余計にボールを持ち過ぎて数人に囲まれて奪われる。  ちょっと倒れたぐらいでは審判の笛は鳴らない。 いよいよ時間がなくなってくる。 反対側のゴール裏近く、 左コーナーフラッグ手前でスローインを待っていた誰かに赤いカードが出ている。  鹿島の若いFWが客を煽ったか何かで一発レッドだったらしい(後で聞いたら唾を吐いたのだそうだ)。 すぐにロスタイム突入。  時間稼ぎという概念で一枚岩になった、9人の鹿島ほど怖いものはない。 ボールすらほとんど奪取できないまま、無情にもタイムアップ。  静まり返る6万人。 その瞬間、まるで優勝したかのように抱き合って喜びを表す鹿島の監督、スタッフ、選手一同。  少し遅れてアウェイサポーター席の一角にも大歓声。 我々は黙っている。 ただ茫然と座っている。 目の前の敗戦をまだ受け入れられない。  ホーム最終戦だったのだ。 大事な大事な、素晴らしいお祭りになるはずの日だったのだ。 こんな事があるものか。

 穏やかな天気の中、気を取り直したコアサポーターがチームコールを始める前に気がついたら立ち上がっていた。  この日にしか見られないのでとてもとても楽しみにしてきた、今シーズンを総括した映像のことなんかその時は頭のどこにもなかった。 ただ、 ここから離れたかった。 早く、ただ早く家に帰りたかった。 まだ首位だ、来週最下位相手に確実に勝ちさえすれば、 などという楽観論はどこからも湧いてこなかった。
 同じ頃に飛び出してきたサポーターに混じって、急ぎ足でスタジアムの出口に向かう。 慌てて追いかけてきたダンナと、 シーズン総括映像のことで軽く口論になる。 そんなに観たきゃあなただけ今から戻ったらいいじゃないのよ、まだ間に合うわよ、と、 子供っぽくも心ない台詞が口から飛び出して内心どんどん凹んでいく。 違う、そんな声をかけたいんじゃない、 この気持ちをそんな風に転化してはいけないのに。 未熟者め。

 幸い、いつもは喧嘩をすると裡に怒りを溜めて何を言っても黙り込んでしまう彼だが駅への途中で謝ったら一言短く「分かった」 と言っただけで許してくれた。 このヒトには多分、永久に敵わない。  ロボットみたいに理性的で豊かに溢れる感情やしみじみと身を浸す情趣とは無縁の人なんじゃないか・ と密かに思ってきた自分の方が単に子供じみて馬鹿げた振舞いを正当化するだけのヒステリー野郎だったことに気付かされてしまう瞬間だ。  突き落されるにはいつも一瞬しかかからない。 そう、まっしぐらに落っこちていったデジカメのように。
 眠れなくて早起きをした今朝からの疲労で、帰りの電車の中ではドア際に立ちながら意識がところどころ飛んでいた。  ダンナから遙かに遅れてふらふらと歩く。 正直、帰り道に何を考えていたかも覚えていない。 駅前でお惣菜を買ったのを覚えているが、 帰り着いてすぐ何をしたかも忘れてしまった。

 教訓。 我々の敵はやはり我々だったのだ。 最近少し対戦成績が良かったからと、もし万が一今日負けてもまだ首位だからと、 楽観する気持ちがどこかに無かったか? ACLを制覇したチームが本気でぶつかれば国内に敵は居ないと、 勝手に思い込んでしまってはいなかったか? 持ち上げられ、騒がれ続けたことにいい気になってはいなかったか?
 鹿島は本気だった。 サポーターの事は知らないけれど、チームもクラブも優勝の可能性を信じて突き進んできた。 しかも、 審判に苦しめられながらもその往年の老獪さでそのまま我々の足元を見事に掬ってみせたのだ。 ある意味、驚嘆に値する。 敵ながら天晴と、 思わずにはいられない。 浦和はまだ、この鹿島には容易には勝てないのだ。 勝ち点4差に甘えて、 そこを打ち破るための苦労をする覚悟ができていなかった。 それを見透かされていたことが、無性に悔しい。 ただ、悔しい。

 だから次節は最下位の横浜FC戦だけれど、もし勝っても待っているのは我々の大嫌いな日産スタジアムでの優勝セレモニーだけれど、 とにかく気迫と強い意志だけは絶対に相手を上回らなければならない。 安易に勝てると思った時こそ本当の終戦だろう。 今、 それがありありと分かる。 疲労の極にあるクラブとチームと我々の、言い訳は可能かもしれないけれど些細な事のはずだった、 重大な間違いが分かる。
 だから勝て。 もう内容なんか問うものか。 どんな策に出てもいいから、彼らを叩きのめせ。 そして、 今節の自分たちの甘えごと横浜の地に捨ててしまえ。 現場には行けないしTVの前で応援することもできないけれど、 きっと私もまた一緒に戦うから。 斃れてもいい、その手に杯を掴んだ瞬間にでも。


 今夜の一曲は地獄繋がり(?)で、Stingの"St. Augustine in Hell"を。 彼らしい変拍子(4−3)の曲で、詞はむしろイギリス風の苦いユーモアに溢れているのだが、 大親友の恋人を一目見てその魅力の虜になった自分を聖アウグスティヌスに擬えて「余とて木石たるは無し、『望まぬほどに多くを得らる』 と身を慎みたくも今は難し、死ぬる前には悔い改めん、誓いや嘘やは判らねど(ちょー意訳byらっきー)」と悩む男をコミカルに歌ったものだ。  まぁ何てことない内容なんだけど、タイトルのセンスだけで勝ちだよね(^_^;)。 あと、 間奏のあたりで語ってる取調べ刑事さん風のヒトが例に出してる職業が面白い(ということはバレバレで訴えられでもしたのだろうか・笑)。

 取りあえず終わった話なので(来週に続くけれど)、今夜はこの辺で。 また明日から新しい1週間が始まるので、 体調を整えて頑張って働かなきゃねp(^_^)q。 天は自ら助くる者を助く・とも言うし(あたしゃ棚から牡丹餅の方が好きだけど)。  おやすみなさーい(__)Zzz.。oO。

posted by らっきー at 23:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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